民間の霊園を選ぶメリットとは、まずは宗教の縛りがないことでしょう。
多くの民間霊園ではどのような信仰であっても受け入れてもらえますし、無宗教であっても入ることができます。
また場所は多くは先着順となっていますので、募集があればいつでも申し込みができます。
人気の場所はすぐにいっぱいになってしまいますが、生前でも申し込むことができますので気に入ったところが見つかったらすぐに予約することもできるのです。
生きているうちにアクセスなどを考えて家族と選ぶこともできますし、後継者がいない場合には終活のひとつとして生前に自分の墓地を選んでおくこともできます。
一般的な寺院や公営霊園の場合には墓石の形がある程度決まっているところが多いですが、民間の場合そのバリエーションも豊富で、自分の思い通りに和洋問わず墓石をデザインすることができます。
さらにペットなどといっしょに埋葬してくれるところもありますので、長年かわいがっていたペットとともに同じ墓地で眠ることが可能になります。
また埋葬方法も樹木葬などにも対応してくれるところもありますので、パンフレットなどやサイトをよく見て自分の好みの特徴を持った霊園を選ぶのがよいでしょう。
民間が運営している霊園は宗派はもちろんのこと宗教や国籍に至るまで多くの制約を取り除いているだけではなく、区画の広さから墓石のデザインなどにもすべて制限がありません。
そのうえ交通の便が良いところにあったり、多少不便な場所にあるような場合には駐車場が完備されていたり送迎バスのサービスをおこなっているところもあります。
霊園そのものの運営もおしゃれ度が高く、環境が整っていることはいうまでもありません。
たとえば足の不自由な方が車椅子での供養を希望しても、広々とした散策路であれば誰にも迷惑を掛けないで好きなだけその場に留まれます。
そしてまるで公園のような作りになっているところでは、一日その場で故人を偲びながら過ごすことも可能でしょう。
天気の良い日に明るい太陽の日差しの下、懐かしい人の魂と会話して過ごすことは残された方の心の安定のためにも良いものです。
民間の霊園のウリはそのような施設や環境など多くのサービスの提供を約束し、それを実行しているところだといえるでしょう。
ただし環境などを整えるためには人件費などが必要となりますから、民間の霊園は公共の霊園よりは少し高めの料金設定になっていることも多いのです。